転職で業界を変える

リクルーターと話したり、転職サイトに登録したりすると、自分のキャリアの延長になりそうな同業界の案件が次々と舞い込んでくる。

 

それが最も効率がいい。当然だ。

 

今回僕は業界を変えた。

正直ゲーム業界から少しずれたものに興味があった。

しかし、急に業界を変えるなんて難しい。

受け入れ先も、もうこの年齢では経験者どころか熟練者を求めている。

 

未経験でもいいので入れてください、では報酬の交渉なんて出来るわけがない。

初めから買い叩かれるに決まっている。

 

ゲーム業界でステータスが上がっていくたびに業界を抜けられない泥沼にはまったようにも感じていた。

 

しかし、僕には望みがあった。

ゲームの現場の仕事を突き詰めて優秀なマネージャーになればビジネスの汎用性が少なからず出てくるし、その共通部分を足がかりにして業界変更が叶うのでは、という期待。

 

ゲーム会社の経営者は事業としてのゲームがわかっていればよく、必ずしもゲーム開発の現場からの叩き上げである必要はない。

ということは優秀なマネージャーであれば、少なくとも似たような要素が多い業界では通用するし、そう思われるのではないか?

 

そう考えて、僕は違う業界のドアを叩いた。

そして採用された。

 

転職活動に交渉は必須、強気は必要だと思っていたので、

 

業界を変えるからと言って、足元を見るような報酬では行きません。僕の経験やスキルを評価して、僕にとってキャリアアップになるようなオファーをくれるなら行きます。

 

というスタンスをリクルーターを通じて伝えてから進めた。

それはふっかけではなく、お互いに真剣にやりましょうという選手宣誓のようなものだ。

 

今回の業界変更での採用はいくつかの幸運があった。

  • 上記のスタンスを先方に伝えていたし、先方もそのつもりで対応してくれた。
  • 英語での面接も数回あったが、問題なく盛り上がった。
  • 自動車会社がIT分野に力を入れ始めており、新しい部署が誕生してポストができた。
  • そのIT分野で、柔軟な思考の人が求められた(ゲーム業界出身=柔軟という視点)。

収益事業としては自動車が軸だが、担当する業務自体は自分のキャリアとある程度の親和性がある。

 

ゲームのプロデューサー、マネージャーなんてこの先どうするんだ?とビジネスがわかり始めているからこそ、その難しさに絶望していたところに、違う業界に行けたことは僕にとっては幸運だった。

 

僕の仕事に対する考えはこうだ。

 

報酬と時間と裁量と名声を出来る限り楽して(成果を出すことで)手に入れたい。

 

「出来る限り楽をして」というのは「かける時間やストレスが極力少なく」という意味なので、「自分が夢中になれる」という意味を含んでいる。

働きマシーンみたいな仕事人間にはかなわないとは思うけど、僕の考え方も実は結構効率的なんじゃないか、と自己肯定するこの頃。

 

僕にとって業界を変えるチャンスも意外なところに転がっていた。